シャドースピーキング【公式】

~同時通訳者も使っている4ステップですぐに話せる英会話~

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“know”“know of”“know about”どのくらい「知っている」?!

ネイティブに伝わる英語、伝わらない英語2

“know”(~を知っている/理解している)はみなさんよくご存知の基本の動詞ですが、

  • “know”
  • “know of”
  • “know about”

のそれぞれでちょっとしたニュアンスの違いがあることはご存じですか?使い方を間違えると「思っていることが相手に伝わらない!」ということもあります。

次の例文でその違いをみていきましょう。

  • 1)I don’t know the Director of HR but I knew of her.
  • 2)I know of the accident but I’m not familiar with it.
  • 3)Do you know about the deal with the consulting firm?

1)~3)の日本語訳は、それぞれ以下の通りです。

  • 1)人事部の部長と知り合いではないが、噂には聞いていた。
  • 2)その事故について知ってはいますが、詳しくは分かりません。
  • 3)コンサルティング会社との契約について知っていますか?

●ポイント●

それでは、詳しい解説を見ていきましょう。

know

よく知っている=~と面識がある、知り合いである

  • 1)I don’t know the Director of HR.

人事部の部長に会ったこともなければ、顔見知りでもないということになります。

know of

存在を知っている=~と直接会ったことや話したことはないが、その人や物事の存在を知っている

  • 1)… but I knew of her.

その人については噂などを聞いて以前からその存在を知っていたということになります。

  • 2)I know of it.

それについて存在は知っているということになります。

know about

詳しく知っている=その人について調べたり、何度も聞いたことによって、know ofよりもたくさんのことを知っている

  • 3)Do you know about the deal with the consulting firm?

相手がその契約の詳細を知っているかどうかを尋ねています。

“know”が使えないパターン

例えば、歴史上の人物であるベートーベンについて詳しく調べて知っている場合は、次のように言うことができます。

  • I know about Beethoven.
  • (ベートーベンについて詳しく知っています。)

そこまで詳しくはないけれど、音楽の授業などで存在は聞いたことがあるという程度であれば、次のようになります。

  • I know of Beethoven.
  • (ベートーベンについて存在は知っています。)

ただし、現代に実在する人物ではありませんので、次のような言い方はできません。

  • I know Beethoven.
  • (ベートーベンと面識があります。)

対象との距離感を伝える表現

また逆を言えば、その人や物事との距離を遠ざけたい場合には“know of”を使うことでその件とは深い関わりがないことを強調できます。

例えば、ある問題が発生してその責任の所在について話し合いが行われているとします。自分はその問題について話は聞いていたけれど、直接何の関わりもないということを強調したいと思っています。

  • Did you know about the issue?
  • (この問題について知っていましたか?)

こう聞かれた場合、1.と2.の答え方のどちらがこの状況に相応しいでしょうか?

  • 1.I knew about the issue but I’m nothing to do with it.
  • 2.I knew of the issue but I’m nothing to do with it.

例文1.の場合、“I knew about the issue …”とあるので、「その問題の詳細を知っていた」と言いながら、“I’m nothing to do with it.”「何の関係もありません」という矛盾した答えになってしまうのでおかしいです。

例文2.の場合、“I knew of the issue …”とあるので、「その問題の存在については知っていた」けれど、“I’m nothing to do with it.”「何の関係もありません」でつじつまの合う答えになります。

このようにある物事と自分との距離感を出して直接関係が無いと言いたい時は、“know of”を使うことでそのニュアンスを出すことができるので、場合によってはとても便利な表現です!

“know”にはこのようなバリエーションがあることを覚えておき、場合に応じて適切に使いましょう♪

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